自然の法則と暮らす
高橋あい
私の住んでいる町の夏は、芝生が乾涸びて茶色になるくらいの炎天下になると聞いていた。案の定、夏休みに入ると、学生も先生も逃げるように母国や避暑地へと去って行き、町はとても静かになった。ところが、今年の夏の気象は炎天下にならなかった。町は静かで、且つ涼しかった。丁度立秋が過ぎたころから、肌寒くなり、窓から見える木々の葉は、風とともに舞い始めている。日本から届くメールには、「怖いくらいの暑さが連日続き」と綴られている。東京のビルの脇道に蜃気楼が立っている光景を想像する。今時、打ち水をする人がいるかどうかわからないが、きっとアスファルトの下の大地は時に打ち水を求めている、そんな気がした。しかし、自然は何も言わず、おそらく自然の法則にのって暑くなったり寒くなったりしているだけだ。もし、人間が異常気象と感じる気候があるとしたら、我々が異常生活をしてきたこととの因果関係もあるのだろうか。やはり、私たちは一度立ち止まり、原初に立ち戻る必要があるのだろう。
自然は立派やね。自然の法則をまねて、人間が暮らす。
時が来たならば、ちゃんと花が咲き、
そして黙って、褒められても褒めらんでも、
すべきことをして黙って去って行く。
そういうのが実行であり、教えであり、真理だ
*曹洞宗大本山永平寺第78世貫首 宮崎奕保老師
(youtube 映像/テキスト/DVD永平寺「104歳の禅師」)
西川隆範先生を偲ぶ会
二〇一三年七月十七日、西川隆範先生がご逝去されました。
霊界に赴かれた西川隆範先生を偲ぶ会を左記の通り催すことといた
記
日時・九月二十九日 日曜日 午後2時より5時まで
会場・NPO法人東京自由大学 千代田区神田紺屋町5 TMビル2階
会費・千円 茶菓を用意いたします。
ご参加を希望される方は東京自由大学まで、
電話・FAX 03・3253・9870
火を焚きなさいアートフェスティバル
東京自由大学恒例講座となっている「三省祭り」は今年も行われます。
・・・おお朋だちよ いっしょに正しい力をあわせ われらのすべての田園とわれらのすべての生活を一つの巨きな第四
・・・火を焚きなさい
人間の原初の火を焚きなさい やがてお前達が大きくなって 虚栄の市へと出かけて行き 必要なものと 必要でないものの見分けがつかなくなり 自分の価値を見失ってしまった時 きっとお前達は 思い出すだろう すっぽりと夜につつまれて オレンジ色の神秘の炎を見つめた日々のことを・・・(山尾三省「
設立以来「真の学問的探究と芸術的創造」
日程:10月25日(金)~27日(日)
○アート作品展示
○パフォーマンス 18:00 ~ 20:30 参加費1000円
25日(金) 第一夜 オープニング
大重潤一郎監督「能勢~能勢ナイキ反対住民連絡会議」上映
開会宣言:海野学長×鎌田理事長のトーク(宣言)+会員のパフォ
26日(土) 第二夜 朗読「アングリマーラ」田口ランディ+鎌田東二(音楽)+会員の
27日(日) 第三夜 ポエトリーリーディング+ミニコンサート+パフォーマンス
第三号発行する頃には暑さが弱まり、過ごしやすい日々になっていることを願っています。秋の気配と共に、火を焚く季節となります。秋の撓わな実りを祈り、来る冬には多くの神々を訪れがありますように。
高橋 あい/たかはし あい
東京自由大学ユースメンバー。写真家。多摩美術大学情報デザイン学科卒業。東京芸術大学修士課程修了。沖縄大学地域研究所特別所員。ポーラ美術振興財団の助成を受け、2012年9月から1年間、アメリカ合衆国・インディアナ大学にて写真作品制作と研究を執行中。東京自由大学では、主に「大重潤一郎監督連続上映会」の企画を行っている。また、このウェブマガジンの発案者である。ホームページ