自分自身の人生を創造する力
渡村マイ

年を重ねていくと、昔はよく遊んだ同級生も

学校の先輩も後輩も、人それぞれの人生をあゆんでいく

そして、

仕事や家庭、環境への向き合い方によって、その人が形づくられていく

以前、造園44に聞いて印象的だった話で、

めちゃくちゃ腑に落ちたのでご紹介。

「造園と工学と他何分野かで一斉に集まる試験会場に行った時、どの学科の人がどの籍に坐るか、席でまとまってるんだけど、案内されなくても、手元の番号確認しなくても、造園仲間はすぶにどこにいるかわかるんだよね〜。もうにおいが似てるっていうか、見た感じで。工学の人たちはなんか機械っぽい顔をしてんだよねー、で、造園の人は造園な雰囲気でさ。やっぱその職業について、顔つきって変わるんだよね。」

これが、すごく面白くて今でも覚えています。

まさに、人間は、見たもの、触れたもの、周りの人、環境によって形作られると思います。

そして、それは自分の表情や雰囲気にも現れてくる

自分の意識や思考さえ、自分たちが思う以上に環境の影響を受けています。

周りにいる人や環境がその人を形成する。

無意識のうちに。

だから、どういう環境に身を置くか、というのも、人生におりて重要なこと。

日々いろんな人に接すると、十人十色。

なんとなーく仕事をしている、ぬっとした表情の人

頭ばかり遣っているのか、何だか思いつめた険しい表情の人

朗らかだけど、何だかぬかりなさを感じさせる、きめ細かい印象の人

丁寧で、細かいことが気になる繊細だけど心配性な人

この人、いい表情をしているなー、目が澄んでいる。

笑顔が優しい人だな

こんなキリッとした表情になりたいな

昔はモテない雰囲気だったのに、なんかかっこいいぞ

前から綺麗な人だったけど。以前にも増してキラキラしてるな

と刺激を受けることもあれば、

なんか疲れてるんだな

苦労してきたんだな

the偉そうだな〜笑

昔は笑顔が素敵だったのに、

今はつまらなそうな表情が板についちゃってるなぁ

と、少し心配になるような時も。

もちろん、自分自身も。

久々に会った友人から言われる印象や、

家族から言われる忌憚のないご意見から 笑

今の自分を客観的に眺めることができたりします。

もし、

中学・高校・大学生の自分が今の自分をみたら、

…まぁまぁの評価をもらえるのかな。と信じています。。

むしろ、今の私からすると、

昔の自分の方が相当冴えない顔してるぞー!と思うわけなんですが。笑笑

私が元の職場を辞め、独立した時、

迷いは全くなかったんですが、

その時は

1)今の立場で、今の職場の人たちと、これからも仕事をしたいのか

2)それとも独立して、その立場で出会う人と仕事していきたいのか

という「自分自身が身を置く環境」に対する選択が明確だったからでした。

職場であろうと、家族であろうと、友人であろうと

それは自分の人生に登場してくれる方々であって、

「自分の人生の一部」だと思うので、

自分の限りある人生の中で、

より尊敬できる人や魅力を感じる人

人間としての先輩がたと出会いたいと思っていたし、

様々な環境の中で

より自分が成長していきたいと思っていました。

仕事でも、家庭でも、友人関係でも、プライベートな時間でも

積極的に人生の演出・環境をチョイスして、

自分自身で創造したい

そう思うわけなんです。

だから、子どもたちに向けても

具体的な将来のレールを引くつもりも、イメージも、さらさらないんですが、

「自分自身で人生を創造していく力」を信じてほしい。

身につけてほしい。

そう思います。

流れに流されて、

自分の人生を割り切ったり、

苦しさのあまり諦めたり、

人に委ねたり、しないでほしい。

人生の主人公は自分自身。

ピンチやチャンスもあり、

どん底も…天国もあり

辛いことも、幸せなことも

それぞれの人生に「ギフト」として

現れてくるわけなんですが、

どうか自分の力を信じて、

時にはちっぽけで無力に感じるかもしれないけど、

自分の人生を創造する力を信じて

紆余曲折あっても、

いい顔して生きて、

最後はいい顔して次の世界へ行こー!

と思います。

まとまってないですが、

最近、とても、とても悲しいことがあって、

人生について改めて深く考えました。

 

 

 

渡村 マイ/とむら まい

静岡県藤枝市在住。琉球大学で八重山芸能研究会で活動を行う一方、沖縄映像文化研究所の活動に関わる。立教大学院文学研究科比較文明学専攻にて、アメリカ先住民の文化を学んだ後、故郷である静岡県藤枝市に帰郷。ドキュメンタリー映画上映会などの活動を開始。2009年より地元観光協会に在籍、地域を紹介する「たびいく」冊子を取材・編集。地域素材の魅力発信、地域人に出会う「ローカルツーリズム」を提唱。一般社団法人SACLABO代表として、「人と自然の共生」オーガニックや地産地消、小さな循環をテーマに、マーケットの運営やリノベーションまちづくり、飲食経営や複合施設運営を行っている。